不動産の売却で後悔せずに成功させる方法とは
不動産を売却した後で後悔しないために
不動産を売却した後で、やはり失敗だったと後悔される方は少なくありません。主な後悔は次のようなものです。
- 売り急いだばかりに相場より安く売ることになった
- 値上がりすると思い込んでいたのに逆に価格が低下して損をした
- もっと高く売ってくれる不動産会社が実はあった
- 経験の浅い不動産会社で売るまでに手間がかかった
- 価格交渉や条件交渉が買い手有利になってしまった
こうした後悔をしないために、どのようにして不動産売却をすればよいのか、失敗を防いで成功を収めるためのノウハウをご紹介します。
売り急がない
急に資金が必要になった、急に住み替えが決まり、引越しまでに買え替え資金を作りたいというニーズがあると、どうしても今すぐ売りたいと売り急いでしまいます。売却の依頼を受けた不動産会社としてはいつまでに売りたいという売る時期を優先させ、価格は二の次になります。
買い手の側からすれば、その時期までに買う代わりに割引をしてほしいなどと交渉してくるケースも少なくありません。売り急いでいるため、相手が交渉をしてこなくても、いくらだったら買えるといった希望が入るだけで、それで了承してしまう方も少なくないのが現実です。
後になってから、相場で売っていれば、買い替え後の住宅ローンの負担がもう少し抑えられたのにと後悔される方が少なからずいるものです。急な資金ニーズに応えるためには早期売却による価格の低下を避けるのは難しいですが、住み替えのための売却の場合、なるべく計画を立てて行動することで満足できる売却が可能となります。新たな物件を探しながら、その不動産会社に同時売却について依頼しておくことで、時期のタイミングを合わせやすくなり、売り急ぎのない納得価格での売却が期待できます。
不動産市況や動向をしっかり学ぶ
地方でも都心部でも、自分の土地や売りたい物件とその地域の不動産市場や動向について、きちんと理解することは不動産売却の成功のために不可欠です。地価が上昇傾向にあると報道がされたとしても、自分の地域は逆の可能性もあります。
また、将来、鉄道が走るから地価が上昇する、新しい駅ができる、大型商業施設が出店するといった噂が流れ、土地価格が上昇するから、それまで売るのは待ったほうがよいという情報に振り回される方や単純に信じてしまう方も少なくありません。
まったく根拠のない情報である場合や計画倒れになることもあり、売らずに待っていたところ、かえって地価が下落したというケースもあります。
住宅などの建物なら、待っている間にも築年数の経過により、査定額も下落することになるので注意が必要です。売り急ぎも失敗のもとですが、情報に振り回されたり、真実を把握できずに売るタイミングを逃すと失敗します。
かつての不動産バブルのように、全国レベルで高値になることはほぼ期待できませんから、その地域の実情をしっかりととらえて、売るのに適したタイミングと適正価格を見極めなくてはなりません。
複数査定で比較する
同じ不動産であっても、不動産会社により査定価格が大きく異なることは少なくありません。すでに多くの購入希望者から依頼を受けていて、売り物件の獲得に意欲旺盛な不動産会社なら、より高値を付けてくれることもあります。
また、不動産会社間も競争が激しいので、自社での売却成立による手数料を期待して、他社より高値で売ろうと頑張ってくれるところもあります。
ですが、大手だから安心とか、地元密着の知られた会社だからといった理由で、最初から一社に限定してしまうと、競争原理も働かず、査定額が適正なのかも把握ができません。また、不動産会社によって手数料率や料金システムも異なる場合があるので、より低コストで売れるところを確認必要もあります。
まずは複数社から査定を受けて、どのくらいの価格になるのかを見比べましょう。そのうえで手数料率やサービス内容、対応力や実績、信頼度など総合的な観点から、どの不動産会社に依頼するのか選びましょう。
実績ある不動産会社を選ぶ
査定額が高く、費用が安くても、それだけで選んではいけません。高く売ってくれると言ったのに、いつまでも買い手が見つからないのでは困るからです。目的をスムーズに達成してもらうためにも、経験が豊富でネットワーク力が高く、売買実績が高い不動産会社に依頼すると安心です。
経験が浅いと、価格交渉や条件交渉が買い手側が有利になってしまい、値下げ交渉に応じざるを得なくなったり、売却時期などの条件で不利になることもあります。不動産会社の規模を問わず、安心して任せられる業界でのノウハウに優れた不動産会社を選びましょう。
まとめ
不動産売却において後で失敗したと後悔しないためには、売り急がないこと、不動産市況や地域の不動産動向などを自らもしっかり学ぶこと、不動産会社は最初から一つにしぼらず、複数社から査定を受けて比較検討したうえで、実績ある不動産会社を選ぶことが大切です。
